イロハカの自転車日記

失われた田口線を求めて〜設楽のほう

2017年05月04日

いつか行こうと思っているうちに時間はあっという間に経ってしまい、去年から時間が空いてようやく田口線跡を走ることができました。

旧田口駅跡へ

色々地図やらブログを見ていると、設楽警察署の裏手にある県道33号線をウネウネと行くと田口駅があった場所に着くようです。地図通りに進んでいくと、どんどん道は下って「駅を降りた人は田口の街までこんな坂を登って行ったのだろうか」と心配になりだした頃、ようやく広い場所へと出ました。
写真を撮らなかったのですが、とくに何もなくてコンクリートの遺構みたいなものはあるものの、それが何なのかわからず広い場所に誰もいない状態で一人ポツネンと突っ立っているのが何だか不安になってきて川沿いへと沿って進み始めました。

祝日ということもあって工事はしていないのですが、ダムの地質調査をしている看板などがあり、ここもダムが完成すれば沈んでしまうらしいというのは聞いておりましたが、それまでは再び足を運びたいとは思っています。

田口線車両

田口線車両


 

田口の街の山の上に「奥三河郷土館」というのがあって鉄道車両も展示されていてオープンしていれば中に入ることもできたのですが、2016年9月30日より移転のため休館となりました。再オープン予定は2019年だそうです。一足遅かった・・・。予定では清崎に郷土館が移設されるらしいです。
三河田口駅 〜 Wikipedia

旧田口線を走ります。

旧田口線を走ります。


 

川沿いを走る。

5月の暖かい天気とは違って、豊川沿いは涼しいを通り越して肌寒いくらいです。上着を持ってきておいてよかった・・・。トンネルはとくに冷たくて、照明はありませんのでライトが必須です。しかも夜間でもそこそこ見えるライトが好ましいと思います。それにしても新緑の鮮やかさは本当に美しくて癒されます。地元も田舎なので自然はいっぱいあるのですが、やっぱり違いますね。

ゆっくりと写真を撮りながら走ったつもりでしたが、あっという間に田口線跡のトンネル群は走りきってしまい、清嶺小学校のところまで出てきました。昔から小学校の裏手の川を渡ったところにあるトンネルが気になっていましたが、田口線のトンネルだったんですね。43年生きてきて初めて知りました。

もとの道に戻るのがもったいないので豊川の北側を走りながら伊那街道へ復帰。そこからは旧道で帰ろうと思っていましたが、土砂崩れのため通り抜けないので仕方なくトンネルを通って玖老勢へ。玖老勢の信号をまっすぐ行けば長篠方面へ行けますが、玖老勢の信号手前で鳳来寺方面へ続いていそうな歩道を見つけました。どうやら地図を見る限り鳳来小学校へ続いているみたいなので進路を変更して緩い坂道を登っていきました。よく見るとこの道は散歩やサイクリングには適しているものの、自動車は通行不可になっていて不思議だったのですが、散歩している人に挨拶をして尋ねてみたら旧田口線の線路跡だそうです。これは知りませんでした。

玖老勢から鳳来小学校へ抜ける道。

玖老勢から鳳来小学校へ抜ける道。


 

鳳来小学校からは少し登って鳳来寺の駐車場に無事到着しました。ここには二階建ての駅舎があって廃止後も残っていたみたい。ここには何度も遊びに来ていますが記憶が全くなくて写真を見ても思い出せないです。

旧鳳来寺駅(看板を撮影)

旧鳳来寺駅(看板を撮影)


 

ここまで来たら三河大草駅にも行ってみようと本長篠方面へと向かいました。水田では田植えのシーズンらしく、みなさん作業している脇を通って到着。以前来た時は曇りでしたが、今日も曇り。途中まで晴れていたし天気予報も晴れって言っていたのに仕方がない。

大草隧道

大草隧道


 

前回はアドベンチャー気分で自転車に乗ったままトンネルに突入したらタイヤに穴が空いて大変な目にあったのでライトをつけて大人しく歩いてトンネルを抜けました。途中崩れている箇所もあるので、いつまでトンネルが持つかは分かりませんが天気が良い時に再来したいと思います。

旧三河大草駅

旧三河大草駅


 

自然に埋没しつつある駅ですが、新緑の鮮やかな色彩の中に逆に存在感があって非常に妄想が捗ります。こんな場所が我が家から自転車で行ける場所にあるとは本当に幸せなことだなぁと思っています。

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