イロハカの自転車日記

4年ぶりのフランス(後編)

2017年08月14日

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 もう23年前のことです。20歳の時にフランスへ1年間留学させてもらって、その年の夏休みにパリで1か月滞在する機会を得ました。モンスーリ公園の近くだったと思うのですが、とにかく美しい公園で簡素な結婚式をしていても絵になるような、そんな公園を毎日抜けてパリの美術館めぐりをしました。 その後パリの南にあるオルレアンの大学の単位認定留学をさせてもらいました。オルレアン留学中も週末にパリへよく遊びに行ったものです。電車で1時間ほどの距離なので、ときどき恋しくなる日本食を食べたり美術館をはしごして、今思えば大変ぜいたくな時間を過ごさせてもらいました。それでもまだまだ知らない魅力を秘めた街がパリで、行くたびに新しい魅力を発見することが多いです。

  エッフェル塔

エッフェル塔はそれでも登っていない。


オルレアンでの同窓会を終えて翌日の電車でパリへ午前中に到着したので、部屋が準備されるまで散歩と買い物をすることにしました。
 パリは世界でも有数の観光地なので当然ですが人が多いです。旅行会社に勤めていて多くのお客さんをヨーロッパへと案内してた身としては言いにくいのですが、僕は観光地がどうも苦手です。
エッフェル塔にはいまだだに登ったことがありませんし、夜のおたのしみのキャバレーにも行ったことがありません。ブランド物にも興味がないので買い物もそんなにしません。それでもパリの代表的なデパートのひとつ、ギャラリー・ラファイエットへは行きました。パリっぽいお土産を探そうと行ったら10年前に見た光景と同じように日本人の代わりに中国人がお買い物をしていました。  爆買いという感じではないのですが家族連れの旅行客が多く、家族のペースについていけない中国人のお父さんがフロアのソファで力尽きていました。この辺りは今も昔も変わらないような気もします。ちなみにギャラリー・ラファイエットはドームが凄く美しく、大して買い物はしないのですがドームを見に足を運ぶ価値があると思います。最上階のお土産コーナーでベタですがフランスっぽいお土産を買うこともできます。

パリ

百貨店「ギャラリー・ラファイエット」の内側ドーム


 せっかく天気が良いので光が印象的なサント・シャペルへ23年ぶりに訪れました。裁判所の敷地内にあるのでセキュリテイチェックが厳しいですが、我慢して行列に並ぶ価値はあると思います。同じシテ島にありながらノートルダム寺院にばかり目が行きがちで訪れる人はまだそんなに多くないかもしれませんが、サント・シャペルのステンドグラスの美しさには目を見張るものがあると思います。今回は行きませんでしたが、隣接するコンシエルジュリーはフランス革命時にマリー・アントワネットが投獄されていたことで有名です。

サント・シャペル

サント・シャペルのステンドグラス

サント・シャペル

サント・シャペルの天井には王家の百合の紋章が星のように輝いています。


 その後SNS受けが良さそうな風景を探しながらシテ島からアンヴァリッドまで歩き続けた挙句大した写真も撮れないまま足が攣ってしまいました。当たり前ですが普段から写真に興味を持っていないと良い写真は撮れないし、そんな事で時間を費やすのは勿体ない。
 しばしカフェでペリエを飲んで反省したら、前から行きたかったパッサージュ・ジョフロワへ行ってみました。なんてことはないアーケードの通りですが、大通りから入ると静かでいいんですよね。今は入り口にはイギリスのスーパー「Marks & Spencer」が店舗に入っていましたが違和感はあまり感じませんでした。本当はカフェとかアンティークショップとかがひしめいていたりするといい感じなのですが、パッサージュ・ジョフロワにはケーキ屋さんとカフェ、レストランなどのお店が少し、パッサージュ・パノラマには切手屋さんやレストランなどが残っています。今回はM&Sの向かい側の「La Cure Gourmande」でお土産を買うことにしました。

パッサージュ

パッサージュにはカフェやレストラン、ホテルなどがこぢんまりとあります。

La Cure Gourmande

La Cure Gourmande 店内は美味しそうな甘い匂いでいっぱい。

「La Cure Gourmande」はむかし南仏へ遊びに行ったとき偶然見つけたクッキー屋さんで、クッキーが美味しいのと内装が可愛いので印象深かったのですが、最近はパリにも出店しているとは知りませんでした。オペラ座通りやリヴォリ通りなどパリに結構店舗を構えていて、あとで知ったのですが韓国やシンガポールには進出しているので、そのうち日本にも進出するかもしれませんね。このお店では可愛いブリキ箱に自分の好きなクッキーを詰めて、重さを量って支払います。あまり欲張ると結構なお値段になりますので注意してください。でもクッキーを選んでいるときは店員さんが箱を持って付き添ってくれるので何だか楽しいです。こういう買い方はワクワクしますよね。

 ちょうど買い物した時は男性の店員さんでしたが、日本にすごく興味があって、いつかは行きたいと話をしてくれました。その後はしばらく日本とフランスの景気について話し込んでしまいお昼ご飯のタイミングを逃しそうだったので近くのカフェでサラダだけ注文しました。フランスのサラダは前菜で注文すると驚くくらいに量が多く、単品で済ますくらいがちょうどいい場合が多いです。今回は鴨の胸肉とアンディーブ、クルミ、ジャガイモなどのサラダでお腹いっぱいになりました。

 翌日はモンサンミッシェルに行ってきました。観光地だし遠いので遠慮していたのですが、行って良かったです。現在はTGVでレンヌまで行ってバスに乗り換える方法と、サンマロ方面の「Le Dol de Bretagne」で降りてバスに乗り換える方法があります。曜日や時間によってバスの運行時間が違うようなので早起きできるなら日本語の観光ツアーに参加したほうが説明もしてくれるし楽だと思います。

lemontsaintmichel

遠くから見ても存在感がすごい。

ご存知の方も多いと思うのですがモンサンミッシェルは10数年前から大工事をして島まで続いていた堤防を撤去して橋を設置しました。というのも堤防のせいで潮の流れが変わってしまい泥が堆積してモンサンミッシェルが完全な島になることがなくなってきたからです。かつての姿を取り戻すべく駐車場や島までの交通機関(バスや馬車など)を整備して今では完全な島になるそうです。残念ながらその姿は見ることができませんでしたが、もし見られるならもう一度行ってもいいかなと思いました。

どたばたと駆け抜けたフランスの旅でしたが、きっかけをくれた旧友たちには心から感謝をしたいです。 お互いに会える時間は少ないものの、再会したら今までの時間を一気にこえて話ができるのは感動に近い感情がこみあげてくるものがありました。また会える日を楽しみに生きていきます。